TOYO TIRE(トーヨータイヤ)の仙台工場(宮城県岩沼市)はこのほど、仙台港が開港50周年を迎えたのを機に感謝状を授与された。長年にわたる仙台港への貢献が称えられたもの。
仙台港は1971年7月に開港し、その後、大型貨物船が利用可能な国際物流拠点となっている。港から約30kmの位置にある仙台工場は主に乗用車用タイヤを生産しており、輸出比率が高いのが特徴。
同社によると、仙台港が国際物流拠点となるまでは京浜港や名古屋港、神戸港までタイヤを陸送して輸出していたという。仙台港から輸出が可能となったことで、工場の出荷から積送までにかかるリードタイムは9~10日短縮し、2~4日となった。また、仙台港のコンテナ貨物取扱量の増加にあわせて、仙台工場の生産品に占める輸出割合も上昇した。
2020年のコンテナ貨物はゴム製品が4割を占めており、その大半がトーヨータイヤの製品となっている。同社では「仙台港は供給になくてはならない重要な港」としており、今後も仙台工場からグローバルに高品質なタイヤの供給を行っていく。