仏ミシュランの第3四半期(1~9月)の業績は、売上高が前年同期比15.6%増の172億400万ユーロ(約2兆2760億円)だった。販売量の増加で22億400万ユーロの増収となった。
また、コストの上昇を相殺するための値上げなどによる価格ミックスの良化が6億1800万ユーロ、非タイヤ事業の売上増加が4700万ユーロのプラスに働いた。一方、為替が5億3300万ユーロ、連結範囲の変動が2000万ユーロのマイナスに響いている。
セグメント別では、自動車および関連販売事業の売上高が18.9%増の86億300万ユーロで、販売量は16.3%増加した。市販用タイヤの値上げや18インチ以上の大径タイヤのシェア拡大などで価格ミックスも改善している。
道路輸送および関連販売事業は売上高が16.4%増の45億300万ユーロとなった。欧州と北米での堅調な需要や価格マネジメント、フリートマネジメントソリューションの継続的な拡大が増収に寄与した。販売量は16%増だった。
特殊製品および関連販売事業の売上高は8.4%増の40億9800万ユーロ。農業機械用や建設機械用のタイヤの需要が回復し、特に新車用セグメントで好調だったことや、二輪車用市場の持続的で力強い伸長が増収要因となった。販売量は10.2%増加した。