日本自動車タイヤ協会(JATMA)は11月5日、大型車の車輪脱落事故防止を啓発するため、「増し締め啓発チラシ」を発行した。運送事業者などユーザーに向けて、タイヤ交換後の増し締めを実施するように呼び掛けるもの。
チラシはA4判で9万2000部を作成した。「車輪脱落事故防止対策は運送事業者等の役割」と大きくメッセージを打ち出したほか、国土交通省の車輪脱落事故情報サイトにアクセスできるQRコードなども掲載した。
JATMA会員メーカーの系列販売会社を通じて販売店や専業店へ配布する。また、全国タイヤ商工協同組合連合会(全タ協連)との連名になっており、同連合会の組合員にも広く展開していく予定。
国交省によると2020年度は131件の車輪脱落事故が確認されている。事故発生時のタイヤ脱着作業の実施者は大型車ユーザーが69件と半数以上を占めていた。