住友ゴム工業は11月24日、10月8日から10月24日に全国のタイヤセレクト各店舗で実施した「DUNLOP(ダンロップ)全国タイヤ安全点検」で整備不良が26.9%の割合で確認されたと発表した。
タイヤ点検は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的に、タイヤの残溝や表面の損傷、空気圧などの点検を行うもの。2008年から活動を継続して実施しており、25回目となる今回は計1145台の車両のタイヤを点検した。
不良別では表面の損傷が15.9%と最も多く、昨年10月の結果と比較して5.4ポイント増加した。中でもタイヤの溝のひび割れが目立ったという。次いで空気圧の過不足が12.7%、残溝不足が6.0%、偏摩耗が4.0%だった。
今回の点検では、Ridge―i(リッジアイ)協力のもと開発した、住友ゴムとしては初のAI(人工知能)タイヤ点検ツールを導入。住友ゴムによると、AIという新しさから点検に興味を持つ顧客が多かったほか、撮影した画像を見ながら点検結果を伝えることで「言葉で説明してもらうよりも分かりやすい」「納得感が得られた」などの声があったという。