住友ゴム工業は12月2日、タイヤ空気圧や温度をリモート監視する乗用車向けの「タイヤ空気圧・温度管理サービス」について、同日から福岡県のタイヤセレクト直営店2店舗(福岡西店・筑紫野店)で提供開始したと発表した。空気圧を適正に維持することで、パンクの原因の1つである空気圧不足の防止や燃費向上などへの貢献を図る。
今回、対象条件でタイヤ4本を購入して「パンク安心保証プラン」に加入した消費者に対し、「業界初」(同社)となるタイヤ空気圧監視システム(TPMS)とパンク保証サービスのセットを各店舗先着100名に提供する。1台分のセットプランには、4つのTPMSと、LED付きUSBデバイス、専用アプリがつく。
TPMS装着車両のタイヤ空気圧や温度に異常が発生すると、車載のUSBデバイスのLEDが赤色に点滅する。ドライバーは、スマートフォンの専用アプリで異常が発生したタイヤの位置と詳細なタイヤ空気圧や温度情報を確認できる。
専用アプリでは、空気圧や温度の状態を「適正」「低い」「高い」の3段階で表示。また、スマートフォンで確認した空気圧データはクラウドに蓄積され、過去の履歴を確認することも可能という。
全国でのサービスの提供など今後の展開は、「市場のニーズをみて検討する」(広報部)方針だ。
同社では、「セルフ方式SSの増加や電気自動車の普及が進むことで、タイヤがプロの目に触れる機会が減少し、空気圧の過不足を早期に発見することが難しくなってきている」と指摘。また、自動車業界の変革によって、メンテナンスフリーやタイヤ状態のリモート監視の需要は高まっていくと予想している。