横浜ゴムは、グローバルフラッグシップタイヤの新商品としてウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤ「ADVAN(アドバン)スポーツV107」を3月から順次発売すると発表した。発売サイズは18~23インチの30サイズで、価格はオープン。なお、順次サイズ拡大を行い、2022年末には新車装着用を含めて約80サイズとなる計画。
「アドバン」はプレミアムカーへの新車装着や卓越した高性能商品ラインアップ、モータースポーツなどで同社をけん引するグローバルフラッグシップブランド。「アドバン・スポーツV107」は「アドバン・スポーツV105」の後継モデルで、プレミアムハイパフォーマンスカーやハイパフォーマンスSUV、プレミアムEV(電気自動車)をターゲットにしている。
また、プレミアムカーメーカーとの共同開発や世界一過酷なテストコースと言われる独ニュルブルクリンクでのテストで鍛え上げ、昨年から「メルセデスAMG」や「BMW M」などに納入を開始した。今回、新車用モデルをベースに、市販向けサイズを開発してフルラインアップ化する。
新商品は、従来品のコンセプト“運動性能、快適性、安全性の高次元でのバランス”を踏襲しつつ、高いドライ・ウェット性能と操縦安定性の実現を目指した。
イン側とアウト側で異なる性能に寄与する専用の非対称トレッドパターンやプレミアムカーメーカー向けタイヤ開発で培った技術を取り入れた新コンパウンドが強力なグリップ力を発揮する。また、市販用としては横浜ゴム初となる高剛性のアラミド繊維を採用した「パワークラウンベルト」を一部サイズに搭載したほか、更なる接地性の実現に向けて改良したプロファイルで高速領域での操縦安定性や快適性の飛躍的な向上を図っている。
また同社は、ストリートスポーツタイヤの新商品「アドバン・ネオバAD09」を2月から日本を皮切りにアジア、北米地域で順次発売する。発売サイズは15インチと17~20インチの20サイズで、価格はオープン。
新商品は従来品(アドバン・ネオバAD08R)の後継モデルとして9年ぶりに上市する。同社商品中で最強のストリートタイヤに相応しいドライグリップやコントロール性、耐摩耗性の更なる進化を追求した。
また、部材から見直して再設計した新構造や強さとしなやかさを求めた新プロファイルにより、市販用夏用タイヤで同社史上最高レベルのケーシング剛性の実現を目指している。さらに、専用の非対称トレッドパターンと新コンパウンドを採用。ドライ性能に加え、優れたコントロール性や長く使える耐摩耗性を発揮するという。
なお、独自性の高いパターンデザインなどでカスタムカーに見合う“カッコよさ”にもこだわって開発した。