国内トラック・バス用タイヤ市場でタイヤメーカーによるITを活用したタイヤ管理システムの開発が加速している。これまで作業員に頼っていたタイヤ点検や整備にかかる時間や労力を低減しつつ、コスト削減を求める運送会社などに提案することで新規開拓や既存顧客の囲い込みに繋げていく。
先週、開催された「ジャパントラックショー2016」で、横浜ゴムは外部のネットワークと連携できる機能を搭載した空気圧管理システム(TPMS)のコンセプトモデルを披露した。
従来はセンサーから得られた情報を専用のメモリに保存する必要があったが、2017年末以降に投入予定の新モデルではクラウド上にデータを蓄積して管理の効率化を図る。さらに将来的には同システムを組み入れた上でタイヤを1本ごとに管理するシステムの運用に活かしていく。
日本ミシュランタイヤはIoT技術によるTPMSの開発を進めている。すでに実車試験を始めており、1年以内の実用化を目指す。
新システムは無線通信によりタイヤの空気圧や温度など様々な情報を遠隔にある事務所などでもリアルタイムにモニタリングできるもので、国内では初めてのサービス導入となるという。