住友ゴム工業は3月1日から小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤの新商品「SP LT22」を順次発売する。発売サイズは15～16および17.5インチの20サイズで、価格はオープン。
新商品はウェットトラクション性能、ウェットブレーキ性能、ウェット操縦安定性能を大幅に高めたことが特徴。同社では「工事現場の鉄板や横断歩道の白線、マンホールなどの雨天時に滑りやすい路面でも安心して走行できる」としている。
今回はトレッドに細かな横溝を施すことでエッジ成分を従来品（SP LT21M）比で約3倍に増加。特に滑りやすい路面でのウェットトラクション性能が30％向上した。また、トレッドと路面との実接地面積が従来品と比べて30％アップしており、ウェットブレーキ性能を24％高めた。さらに、トレッドにかかる圧力を分散させてショルダー部の型落ち摩耗を防いだ。
あわせて、リブ数を6列から2列減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化。ウェット操縦安定性能も高めたほか、石噛みしやすいブロックの交差ポイントが減少し、タイヤの損傷も抑制している。
カーボンブラックは従来よりも補強層が大きい素材に変更し、ポリマーとの結びつきが強固なゴムに進化。また、3Dサイプの採用でブロックの倒れこみを防ぎ、剛性を保つことで優れた耐摩耗性能を発揮する。