横浜ゴムは2月17日、同社がワンメイクタイヤサプライヤーを務める「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に、2023年以降もADVAN(アドバン)レーシングタイヤを継続供給すると発表した。また、2023年以降はサステナブル素材を活用したレーシングタイヤを供給する予定で、今年から開発をスタートする。
サステナブル素材を活用したレーシングタイヤの供給は、スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモーションが昨年10月に発表したプロジェクト「スーパーフォーミュラ・ネクスト50(ゴー)」(SF NEXT 50)に賛同して実施するもの。
同プロジェクトは、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的として様々な企業とともに推進していく取り組み。これによりSDGsやカーボンニュートラルなど自動車、モータースポーツ業界を取り巻く環境変化への対応を図る。
横浜ゴムはこれまで、バイオマスから合成ゴムを生成する技術やリサイクル可能な熱可塑性ゴムの研究といったサステナブル素材の研究開発を行ってきた。今回新たに開発するタイヤには、米の籾殻から生成したシリカ、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど自然由来の配合剤を活用するほか、廃タイヤから再生したゴムなどを再利用する。
この開発では、走行性能を損なわずにサステナブル素材を採用していくことを目標とし、スーパーフォーミュラの今シーズン終了時までに2023年仕様のコントロールタイヤを確定する予定。2023年以降も開発を継続し、2025年にはスポーツ性能を犠牲にすることなくサステナブル素材を35%以上使用したコントロールタイヤの供給を目指す。