フィンランドのノキアンタイヤは3月22日、ロシアの乗用車用タイヤ工場の稼働は継続するが、「ロシア生産への投資は行わない」と発表した。
同社はフィンランドと米国工場の生産能力拡大を進めており、将来は北欧で販売する全てのタイヤはフィンランドで生産し、北米市場向けは米国及びフィンランドから供給する。
また、同社は2006年からウクライナで事業を開始しており、約20名の従業員に関して、「社員やその家族の支援を継続する。ウクライナの従業員の半数以上は男性で出国できないが、可能な限りの方法で支援する」としている。
3月8日には、ウクライナの戦闘地帯の子どもたちを支援するため、国連児童基金(ユニセフ)に10万ユーロ(約1300万円)を寄付したと発表した。
ノキアンのロシア拠点では、8日時点で輸送や原材料の供給面などに影響を受けているという。また、22日にはロシアからの重機用タイヤの受注を停止していると公表した。