横浜ゴムは3月31日、低燃費性能重視型トラック用オールシーズンタイヤ「BluEarth 711L」について、実証実験を行ったユーザーを中心に4月中旬から先行販売すると発表した。発売サイズは275/80R22.5と245/70R19.5の2サイズで、価格はオープン。なお、一般販売は2023年の予定。
同社では、「『BluEarth 711LL』は、当社のトラック用タイヤ史上最高の燃費性能に到達した。この性能アップが高速道路を走行する割合の高いお客様の輸送コストを大幅に削減する」と紹介している。
今回、同社が「先進技術」とする剛性を高めた新開発トレッドパターンに加え、新規のコンパウンド配合と同社独自の混合技術によって、同社のオールシーズンタイヤ「710R」比で転がり抵抗を42%低減した。
一般的にトラック用に低燃費仕様のトレッドコンパウンドを採用すると耐摩耗性能が低下する。新商品では新開発のコンパウンドの採用により、従来品(ZEN 702ZE-i)と同等以上の耐摩耗性能を有し、耐偏摩耗性能やウェット性能、雪上性能、静粛性は同等レベルを確保したという。
新パターンでは、センター部にブロック密集レイアウトを採用。サイプと細溝で分断されたブロックがお互いを支え合うことで、排水性を確保しつつブロック変形を抑制する。
トレッドコンパウンドは、従来品に比べシリカ配合量を大幅にアップするとともに、その効果を最大限に発揮させるため新規のポリマーを配合した。さらに、新しい混合技術の開発も行った。
「BluEarth」は横浜ゴムのグローバル低燃費タイヤブランド。今回の「BluEarth 711L」は、国内向け大型トラック用として初めて「ブルーアース」を冠した商品として発売する。