フィンランドのノキアンタイヤは4月8日、ロシアのウクライナ侵攻の影響を踏まえ、欧州での生産能力を増強すると発表した。株主への配当金を1億600万ユーロ(約145億円)削減して欧州新工場への投資に充てる。同社では「フィンランドと米国の工場で生産能力の増強も続け、生産の地理的な分散化を目指す」と説明している。
同社はEU(欧州連合)がロシアに対する新たな制裁としてロシア製タイヤの輸入などを禁止したことに関連し、現地でのタイヤ生産や欧州での販売に大きな影響が生じると発表した。
同社の昨年の売上高でロシア市場は2割を占めている。