ヨロズ物流「チャオヤンタイヤ」コスト削減効果を実証

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カテゴリー: ニュース

 ヨロズ物流(大阪府富田林市)はこのほど、CHAOYANG(チャオヤン)ブランドのトラック・バス用タイヤを使用するユーザーの声を公開した。同社は昨年から中国の大手タイヤメーカー、ZCラバーと業務提携して国内市場向けにトラック・バス用タイヤの展開を行っている。

 850台以上のトラックを保有する啓和運輸(埼玉県入間市)は昨年5月に地場と中長距離の車両各1台のタイヤを国内メーカーからチャオヤンに履き替えた。12月までの7カ月間、燃費データを取集したところ、従来装着していたタイヤと比較して約4%の燃費向上が確認できたという。

 この結果を受けて、スタッドレスタイヤからサマータイヤの履き替え時期にサマータイヤはチャオヤンタイヤを本格導入する方針だ。

 同社の片桐淳一常務取締役は「今の段階ではチャオヤンは良いことばかり。当社の保有台数のうち、15トン車は345台あるが、数年以内に200台ほどはチャオヤンに変えていく可能性がある」と話す。

 さらに「タイヤのサイズバリエーションが増えれば、採用する車両は一層拡大するだろう」と今後に期待を寄せる。

 また、和歌山県橋本市にある運送会社、サザンは4軸低床車でテストを実施。国内ブランドのタイヤと同等の性能を確認したことから、今年3月に4軸低床車用に460本のチャオヤンタイヤを導入した。従来採用していたタイヤとの差額は1本あたり約1万3400円で、3シーズン使用すると想定して年間約200万円のコストダウンが実現できると見込んでいる。

 ヨロズ物流では「タイヤ各社が最大10%の値上げを行っているほか、燃料が高騰して運送会社の利益が圧迫される中、チャオヤンタイヤでコスト削減が図れる」と自信を示している。


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