ミシュラン、金属3Dプリンターで技術革新へ 太田サイトに新拠点

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カテゴリー: ニュース
AMアトリエ開所式
開所式で挨拶する日本ミシュランタイヤの須藤社長

 日本ミシュランタイヤは4月15日、群馬県太田市にある研究開発拠点、太田サイト内に新設した「ミシュランAMアトリエ」の開所式を開催した。この施設では地元の製造業や教育機関などに、樹脂や粉体などを積み重ねて立体物を製作する「積層造形技術」の活用方法を教え、金属3Dプリンターの活用によるイノベーション創出につなげる。また、ミシュランとしても新たなビジネスへの知見を得ることが期待されるほか、タイヤの金型加工技術の進化へ発展させていく。

 開所式には群馬県の山本一太知事、太田市の清水聖義市長らも参加して地元の期待感の大きさを示した。日本ミシュランタイヤの須藤元社長は、「我々には複雑なタイヤデザインを可能にするため、金属積層造形技術で金型を製作してきた知見がある。この技術を開放し、ここ太田市が次世代のデジタルモノづくりの拠点となるように全力を尽くす」と意欲を話した。その上で、「単独でできることは限られているが、ミシュランには様々な分野のパートナーと協力しイノベーションを生み出す文化がある」と述べた。

 同社は来年夏に本社を東京から太田市に移転する計画で、地域との連携を今後加速させていく。


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