横浜ゴムは4月21日、乗用車用タイヤの摩耗状況を検知する技術を開発したと発表した。この技術は、同社がアルプスアルパインと共同で開発中のタイヤ内面貼り付け型センサーから得られるデータを独自の信号処理技術を用いて解析するもの。
今回、センサーを通じて走行中のタイヤの繰り返し変形に応じたセンシング波形を取得し、独自の解析手法を用いることで新品と摩耗品の判別が可能になった。
横浜ゴムでは「タイヤ寿命を延ばす効果のあるタイヤローテーションや、すり減ったタイヤの交換時期をドライバーや車両管理者に通知することで、経済的・環境的負荷の低減や安全性を考慮したタイヤメンテナンスが可能になる」としている。
さらに将来を見据えると、自動運転車両ではタイヤの摩耗状態をドライバーや車両管理者が目視で確認する機会が減ることが予想される。こうした中、摩耗状態をクラウド経由で“見える化”することで、モビリティサービスの安全かつ持続的な運行にも寄与していく。