韓国のクムホタイヤは5月20日、5月開催の欧州の展示会に出展した3つのコンセプトタイヤを発表した。同社では「スマートモビリティの未来に備えるため、未来志向のコンセプトタイヤを紹介」したとしている。
今回展示したコンセプトタイヤ「エアレス」は空気の充てんが必要ないエアレスタイヤの開発がベースとなっており、再生可能な独自素材を採用したほか、高速走行も可能という。試験では時速160kmまでの走行に成功している。
また、コンセプトタイヤ「ボン」は、自然の骨格をモチーフに設計したエアレスタイヤとなる。ハチの巣などの非定型構造を意味する「ボロノイ構造」を採用し、構造の安定性と経済性の確保を図った。
将来のモビリティを移動手段ではなく娯楽空間とみなす同社は、新しいタイヤのアイデンティティの提示を目指し、快適性を最大限高めるトレッドの仕組みなどを搭載した「フィン・スレッド」も紹介した。