ピレリジャパン、プレミアムカテゴリーで存在感を

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カテゴリー: ニュース

 ピレリジャパンは6月10日に都内で会見を開き、フィリッポ・シブラリオ社長は「日本は非常に重要な市場で、今後も投資を継続していく」と述べ、特に大口径タイヤの販売を強化してプレミアムセグメントで30%以上のシェアを目指していく考えを示した。また同日、国内市場向けに氷雪性能を高めた乗用車用スタッドレスタイヤの新商品「ICE ZERO ASIMMETRICO」(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)を発表。今シーズンの冬用タイヤの販売量を「1割程度増加させたい」と意欲を述べた。

新商品を発表するシブラリオ社長
新商品を発表するシブラリオ社長

 伊ピレリは今年1月に創立150周年を迎え、各国で記念イベントを開催している。今回はイタリア大使館で新商品の発表に合わせて会見が行われた。

 登壇したフィリッポ・シブラリオ社長は「日本市場では優れた品質の商品を提供することが非常に重要となる。プレミアムカーの保有台数が多く、高いOE装着率によってピレリが成長できる余地がある」と述べ、「SUV用タイヤなど大口径タイヤの需要も高まっている」と、同社がこれまで注力してきたプレミアムカテゴリーの販売拡大へ向けて意欲を話した。

 一方で、近年は国産プレミアムカーへの人気が高まっていることから「日本車へのシフトがある」と市場の変化を指摘し、将来のニーズに対する投資を進めていく考えも示した。

スタッドレスの新商品も発表

 同日発表した「アイス・ゼロ・アシンメトリコ」は15~20インチの全44サイズをラインアップして、コンパクトカーからセダン、ミニバン、SUVなど幅広い車種へ対応した。価格はオープンで、7月から順次市場投入する予定。

 新商品は氷雪路でのブレーキ性能やトラクション性能の向上を目指して開発した。新たなトレッドやサイプ、コンパウンドの採用により、従来品と比較してアイスブレーキ性能は5%、アイストラクション性能は12%向上させた。

 同社プロダクトマネージャーの永嶋映氏は、「日本の冬の環境に合うように開発した。従来の3Dサイプを進化させてトレッドブロックの剛性を向上させた新3Dサイプと、通常の2Dサイプを組み合わせ、優れたアイスブレーキ性能を発揮する」と説明。また、新開発のトレッドパターンによって、氷雪路やウェット路面など、様々な路面状況で性能を高めたほか、経年劣化しにくく、より長期間にわたり高いパフォーマンスを可能にするコンパウンドも取り入れた。

 シブラリオ社長は、「ピレリの最新技術によって日本市場に最適なスタッドレスタイヤになっている」と性能への自信を示した。


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