ミシュランとノキアンがロシアから撤退

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カテゴリー: ニュース

 仏ミシュランは6月28日、2022年末までに全ロシア事業を現地経営陣に移管する計画を明らかにした。同社は、3月15日からロシアでの生産活動を停止しており、「生産再開は特に供給の問題で技術的に不可能」と説明している。

 ロシアの従業員数は約1000名。このうち750名が所属するダビドボ工場は主に乗用車用タイヤを生産し、生産能力は年間150万~200万本。なお、ロシアの売上高はグループ全体の2%程度。事業移管による財務ガイダンスへの影響はないという。

 またフィンランドのノキアンタイヤは6月28日、ロシア市場からの撤退を取締役会が承認したと発表した。同社では「ウクライナにおける戦争とそれに続く制裁の強化により、当社がロシアでの操業を継続することは不可能」とした上で「プロセスは現地従業員と法律を十分考慮して実行する」と説明している。

 なお、昨年のノキアンの売上高のうち、ロシア・アジア市場が約2割を占め、乗用車用タイヤの8割はロシア工場で生産していた。


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