仏ミシュランは6月21日、バリトパシフィックグループとの合弁会社、ロイヤル・レスタリ・ウタマ(RLU)の単独所有者になったと発表した。これまで同社の資本を49%を保有していたが、残りの51%を買い増した。
RLUは、ミシュランとインドネシアのパートナー企業が2015年に開始したプロジェクト。ジャンビ州(スマトラ島)の約7万ヘクタールおよび東カリマンタン州(ボルネオ島)の約1万8000ヘクタールの土地で、持続可能な天然ゴム栽培と森林保全の両立を目指している。
この地域は、RLUが関与する以前は森林破壊で大きな被害を受けていたという。2015年以降、ミシュラングループはインドネシアの多様な事業に10億ユーロ(約1386億円)以上を投資し、森林農業や自給自足農業の発展、地域住民の生活水準向上などを実現してきた。
同社では「大きな改善が進む中、天然ゴムのバリューチェーンは非常に複雑でかつ細分化されており、商業的、社会的、環境面に多くの課題があることも事実」と指摘する。その上で、「ミシュランがRLUの単独所有者になることは、要求が厳しい非凡な長期プロジェクトに投資し続けることを意味する。インドネシアの天然ゴム分野の変革を支える」としている。