米グッドイヤーは7月20日、米ロッキード・マーティン社と共同で月面探査車のタイヤ開発に参画すると発表した。今回の民間企業によるチームでは、世界初となる月面での商用車事業の確立を目指しており、新開発する月面探査車はNASA(米航空宇宙局)や民間企業などが利用できる。
グッドイヤーはタイヤに関する知識や技術を提供する。同社はマイクロモビリティや自動運転シャトル、乗用車などに採用している高度なエアレスタイヤ技術を応用し、月面走行が可能なタイヤ開発に取り組んでいる。2025年に計画されているNASAの着陸ミッションには、今回のチームの最初の探査機を導入する。
グッドイヤーでは「アポロ計画の月面探査車は着陸地点から5マイル以内で数日間の稼働を想定したが、今後は極端な温度差で過酷な環境のもと、はるかに長い距離を走行する必要がある」と指摘している。