TOYO TIREのセルビア新工場が稼働開始

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セルビア工場
セルビア工場

 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)の清水隆史社長は8月10日の会見で、セルビア新工場が7月27日に稼働を開始したことを公表した。8月9日には初回生産ロットを北米向けに出荷。2022年は約40万本を生産し、バックオーダーを抱えている北米市場へ優先的に供給する。その後、段階的に生産能力を引き上げながら、2023年9月には年産500万本体制を整える予定。

 セルビア工場は国内やアジアなどの工場から出荷するのに比べて関税が有利になるほか、輸送費が削減されるため総コストは仙台工場比で30%減が見込まれる。清水社長は「欧州向けにも供給を開始することで、現在欧州へ供給している日本、マレーシアを含めて地産地消化を加速し、良質な利益の創出を追求していく」と述べた。

 また、利益の源泉となっている北米市場では、「消費意欲に減退が見られる懸念が出ているが、物価の上昇局面にあっても当社のWLTR(ワイドライトトラック用タイヤ)の販売は堅調に推移している」と話した。さらに「差別化商品を展開することで、外部環境の悪化に影響されない、強靭な北米事業にしていく」と意欲を示した。


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