ブリヂストン、プレミアムタイヤ事業強化

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンは8月10日の会見で、2021~23年の中期事業計画において、タイヤ事業で乗用車用高インチタイヤの生産・販売体制を継続して強化すると説明した。

ブリヂストン 石橋CEO
石橋CEO

 高インチタイヤは、新車用で販売拡大し、市販用への回帰需要を取り込むことで世界で販売を伸長する計画。これに対応し、世界のほぼ全ての工場で高インチ用への設備置換や生産増強を進める。中計期間には、乗用車用高インチタイヤに関連し世界20拠点で合計約480億円を投資する。

 また、トラック・バス用などでもプレミアムタイヤの生産を増強。加えて米国では、グアユールを活用したインディカーレース用の生産設備を開設した。今後もプレミアムタイヤの生産拠点体制の構築、工場のグリーン&スマート化に向けた投資を実行する方針で、中計期間の投資合計は約740億円となる見通し。

 さらに、タイヤの環境性能と運動性能を両立するエンライトン技術は、プレミアムタイヤ事業の中核として活用する。石橋秀一CEOは「『サステナビリティへの貢献とビジネス成長』『タイヤ性能のカスタマイズとバリューチェーン全体の生産性向上、コスト最適化』といった二律背反する価値を同時に創出する」と述べた。

 乗用車用では、エンライトン搭載タイヤの新車装着をグローバルで拡大。トラック・バス用は、エンライトンやリトレッド、デジタル技術を連動させ、価値創出を目指す。小型トラック・バス用に関しては、乗用車用とトラック・バス用の戦略を組み合わせ、世界の各市場特性に合わせたビジネスモデルを構築していく。各カテゴリーで24年からエンライトン搭載率を急拡大させる。


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