TOYO TIRE(トーヨータイヤ)と国内販売会社のトーヨータイヤジャパンは9月25日、奈良警察署が秋の交通安全県民運動の一環としてイオンモール高の原で実施した交通安全イベントに協力した。
同社グループは2019年からドライバーへタイヤの日常点検の重要性を伝えることを目的に、ドライブシミュレーターを活用したタイヤ安全啓発活動に取り組んでおり、今回もシミュレーターを用いてタイヤに起因する事故の防止を訴求した。
このシミュレーターのソフトは、同社グループが独自開発したプログラムでコンピューター制御により、タイヤの摩耗度合いによる雨天時の制動距離の違い、空気圧の違いによる操縦安定性の違いなどを疑似的に体験できるもの。
今年6月にトーヨータイヤジャパンが出展した交通イベントで実際にシミュレーターを体験した奈良警察署の署員が興味を持ったことがきっかけとなり、今回のイベント協力につながったという。なお、同社が警察と連携してタイヤ安全啓発を行ったのは今回が初めてとなる。
会場に用意したドライブシミュレーターは1日で約60名が体験し、アンケート結果では98%が「タイヤの安全に対する意識が高まった」と回答した。さらに、「運転技術以上に、タイヤの安全が第一だと感じた」といった感想も寄せられた。
また、偏摩耗や傷、ひび割れといった整備不良のタイヤ実物も展示し、実車を用いたタイヤ点検のポイントや空気の補充方法のレクチャーも実施。参加者からは「摩耗したタイヤと適正なタイヤの見分け方は」「どのように空気を入れるのか」など、タイヤの日常点検に関する質問が出された。現地で希望者にはスタッフが自家用車のタイヤ点検を実施し、タイヤの適正使用、安全運転をサポートした。
TOYO TIREでは、「タイヤメーカーが警察と協働するという新しい形の安全啓発活動を通じ、これまで以上にタイヤの日常点検に関心を持って頂くことができた。今後も活動を充実し、タイヤの適正使用の重要性を訴求していく」としている。