日本ミシュランタイヤは11月17日、日本航空(JAL)が来年度から導入するエアバス社の新型旅客機「A350-1000」の5年間にわたる独占タイヤサプライヤーに選ばれたと発表した。
ミシュランがJALの独占タイヤサプライヤーとして契約締結するのは今回が初めて。「A350-1000」全機に、ミシュランの航空機用ラジアルタイヤ「エア・エックス」とリトレッドタイヤが装備される。
「エア・エックス」には、一般的なラジアルタイヤと、タイヤ寸法の増大を限りなくゼロに近づけるミシュラン独自の最新技術NZG(ニアゼログロース)テクノロジーを採用したラジアルタイヤがある。どちらも長寿命でタイヤ交換回数を低減し、タイヤ重量の低減による燃費向上と環境負荷の低減を実現する。
なお、JALのA350-1000型機に装備される「エア・エックス」はNZGテクノロジーを採用しており、一般的なラジアルタイヤを上回る軽量化により、更なる燃費改善につなげることができる。また、タイヤ交換回数が減ることで運航にかかる費用や時間も低減できるという。
ミシュランは、航空機用タイヤ製造の認可を得た世界で少数のタイヤメーカーで、全世界のラジアルタイヤを装着する民間航空機のシェアは50%以上にのぼる。
日本ミシュランタイヤの須藤元社長は、「ミシュランの航空機用タイヤは高い安全性を保証し、特に新世代の航空機に最適だ」としたほか、「JALとの協働により循環型社会に貢献していく」とコメントした。