横浜ゴムは12月13日、サステナブル素材を33％活用したADVAN（アドバン）レーシングタイヤを、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権に供給すると発表した。ドライ用はすでに開発が完了し、ウェット用も来年からの供給を目指し開発を継続している。
供給するドライ用タイヤは天然ゴム、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど各種自然由来の配合剤を活用した。あわせて、リサイクル鉄や廃タイヤから再生したリサイクルゴム、マスバランス方式の合成ゴムを採用することで、原材料全体の約33％をサステナブル素材としつつ、2022年の現行タイヤと同等の性能の維持を目指した。
今回のタイヤ供給は、スーパーフォーミュラを統括する㈱日本レースプロモーションが昨年10月に発表したプロジェクト「SUPER FOMULA NEXT50」に賛同して実施するもの。同プロジェクトはSDGsやカーボンニュートラルといった環境変化に対応するため、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを様々な企業と協同で推進している。横浜ゴムは、レーシングタイヤにおいて、走行性能を損なわずにサステナブル素材を採用していくことを目標に、次期フォーミュラカーの開発に合わせてテストを実施してきた。
同社では「2023年以降も更なるサステナブル原材料比率の引き上げに向け、タイヤ開発を継続していく」としている。