日本ミシュランタイヤとGAM(群馬積層造形プラットフォーム)は1月27日、仏・国立産業技術センターのCetim(テクニカル・センター・フォー・メカニカル・インダストリーズ)のノウハウを取り入れた共同開発プロジェクトやトレーニングプログラムが始まったと発表した。
Cetimは昨年6月、日本市場でトレーニングやサービスを展開することを目的としてGAMに正式加入した。これにより、GAMは「金属積層造形の高い技術力とノウハウの共有を受けることが可能となった」としている。
昨年11月には、GAMのメンバー企業がパーツを設計し、それを金属3Dプリンターで製造して性能、品質、価値を検証する共同開発プロジェクトが始動。現在、3件のプロジェクトが進行しており、このうち1件は自動車部品製造に使用する金型に金属積層造形技術を適用するものでCetimが参画。他の2件は群馬県太田市にある「ミシュランAMアトリエ」の金属3Dプリンターを使用している。これらのプロジェクトは今春に完了する予定。
さらに、GAMでは3Dプリンターによる付加価値の高い製品製造を担える人材を育てるトレーニングプログラムを実施しており、一部にCetimの教材が提供された。AMアトリエも利用されており、「積層造形の知見を持たない企業が、トレーニングを経て共同開発プロジェクトに参画するまでに成長している」という。