8日、神戸の本社で開かれた記者会見で山本悟社長は「『トワノワ』は、地球環境とモビリティ社会を永遠(TOWA)に支える2つの輪(WA)を生み出し、持続可能な未来の実現に貢献したいという意味を込めた」と話した。その上で、「資源を循環させて有効活用するとともに、当社独自のセンシング技術によるビッグデータの活用でお客様へ新たな価値を提供する。これによって持続可能で安全・安心・快適な社会の実現に貢献していく」と語り、今後強い意欲で取り組む決意をみせた。
「トワノワ」は、タイヤ事業の「企画・設計」「材料開発・調達」「生産・物流」「販売・使用」「回収・リサイクル」の5つのプロセスで、効率的なモノの流れと資源の循環を目指す「サステナブルリング」と、「データリング」から構成されている。「データリング」は、バリューチェーン上の各プロセスから収集したデータを連携させてシミュレーション技術、AI(人工知能)技術を進化させる取り組み。データの収集には、同社独自の「センシングコア」を活用する。
今後は「サステナブルリング」と「データリング」を連携させ、資源の有効活用とCO2排出量削減に取り組むほか、高機能タイヤの開発やソリューションサービスの拡充などを図る。