日本自動車工業会(自工会)は3月24日、日本二輪車普及安全協会の協力のもと、二輪車死亡事故防止啓発映像「梅本まどかと宮城光のセーフティ ライディング!」を同会特設ページで公開したと発表した。
この動画は、「二輪車産業政策ロードマップ2030」における二輪車事故死者半減を目指した取り組みの一環。二輪車事故で多く発生する事故のメカニズムとその事故を回避するための対応方法、ヘルメット顎ひも適正着用や胸部プロテクター着用の重要性などを訴求するもの。
自工会によると、2016〜2020年の二輪車死亡重傷事故を分析すると、対車両事故の80%が事故となっている。
また、事故類型別をワーストでみると、出会い頭が34%、右折直進は22%、車両単独が12%だったという。さらに、出会い頭事故の92%、右折直進事故の96%は四輪車が相手となっていた。
同会では「二輪車死亡事故の約30%でヘルメットが脱落しており、これは25年間同水準で推移している」と指摘。あわせて、「死亡損傷部位は頭部損傷に次いで胸部損傷の割合が高く、行政、業界などで推奨している胸部プロテクターの着用をさらに促す必要がある」と説明している。
https://www.jama.or.jp/operation/motorcycle/safety_riding2023/