JATMAが統計データを更新し公表

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2022年度(1月〜12月)タイヤ生産量は前年割り込む

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)は14日、2022年度(1月〜12月)自動車タイヤ・チューブの統計データをまとめ、2013年から2022年までの10年間の実績を一覧表として公表した。本紙ではコロナ感染症が世界的に拡大する前の2018年から2022年までの5年間にフォーカスした。

自動車タイヤ・チューブ生産実績
自動車タイヤ・チューブ生産実績

 2022年1年間の自動車タイヤ・チューブ生産実績は、合計でタイヤ本数1億3245万3千本で対前年比3.7%減、ゴム量100万3022トンで対前年比1.2%減だった。コロナ感染症の猛威を蒙り生産量が大きく落ち込んだ2020年に対し2021年は回復へと転じたが、2022年は前年実績を割り込んだ。

 中でも乗用車用タイヤが本数9479万本(対前年比5.5%減)、ゴム量40万9866トン(同6.8%減)と2021年実績に届かなかった。それに対しトラック・バス用は前年比5%程度増加、小形トラック用は前年比ほぼ横ばいで推移。建設車両用と産業車両用も堅調な推移をみせた。

 コロナ前の水準をベンチマークとみるなら、乗用車用タイヤの生産本数が1億本台へと回復するかが注目される。

自動車タイヤ・チューブ国内出荷実績
自動車タイヤ・チューブ国内出荷実績

 また2022年1年間の自動車タイヤ・チューブ国内出荷実績は、合計でタイヤ本数9411万6千本で対前年比0.2%減、ゴム量49万6754トンで対前年比0.6%増と、2021年実績と並んだ。

 乗用車用タイヤはコロナ前の18年・19年でタイヤ本数7800万本台、ゴム量で30万トン台を記録。21年も20年実績比で7%増加しタイヤ本数7000万本台を回復したが、22年は再びそれを割り込んだ。

 コロナ禍が落ち着くとみられる今後の動きに期待がかかる。


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