2050年カーボンニュートラル達成に向けて

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住友ゴム工業の山本悟社長が披露式典で挨拶。取り組みへの決意を語る

山本悟社長
山本悟社長

 住友ゴムの白河工場「水素ボイラーを活用したタイヤ製造のお披露目会」で、山本社長=写真=はカーボンニュートラル取り組みへの決意と今後の展望について、次のように語った。

 「当社は事業を通じて環境問題や社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。

 2021年に開始した白河工場での実証実験では水素エネルギー使用時に発生するNox排出量のコントロールをはじめ、24時間連続運転における課題の抽出を解消し、燃料の水素転換の有効性評価を行った。

 併せて、工場の従業員駐車場で太陽光発電パネルを導入。これにより太陽光発電と水素エネルギーを使用した、日本初の製造時スコープ1、2カーボンニュートラルを達成した量産タイヤが完成した。

 水素社会の実現に向けた実装モデルの確立には、一社だけの取り組みではむずかしく産学官の協力が成功の鍵を握る。今後自動車関連企業のみにとどまらず、他の製造業の参入やコラボレーションにまで広まっていくことが期待される。

 実証実験については2024年2月までの実施を予定している。引き続き2050年カーボンニュートラル達成に向け、タイヤ製造における水素エネルギーを活用した技術の確立、福島生まれの水素を利用した地産地消モデルの構築に向け実証実験を継続する。同時に実証実験後の水素需要拡大を見据え、再生可能エネルギー由来の電力からの水素製造、カーボンフリー水素の調達を行い、タイヤのサプライチェーンを通じたCO2排出量の最小化を図っていく。

 水素エネルギー利用への一歩を踏み出したばかりだが、2050年カーボンニュートラル達成に向け実証を重ねていきたい」


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