仏ミシュランはこのほど、イタリアのクネオ工場で「インターナショナル・メディア・デー」を開催。「タイヤ市場の進化」と「工場の変革」という2つの戦略的変革を発表した。
前者は「消費者の新たなニーズと気候変動に対応するためのタイヤ市場の進化」、後者は「人間、技術、環境の新たな課題に対応するための生産拠点の変革」と説明。また、かねてより掲げている「2050年までに、100%サステナブル素材を使用したタイヤの生産の実現」という目標を改めて強調した。
タイヤ市場を取りまく環境変化に対応すべく、同社は2030年までにエネルギー効率をさらに10%改善する取り組みを継続。ヨーロッパで好調に販売を展開するオールシーズンタイヤについて、今後5年間で11%以上の成長を見込んでいると期待を寄せた。
同社はまた、世界初となる、サステナブル素材を45%含有した乗用車用タイヤと58%含有したバス用タイヤを発表。いずれも公道走行承認済みで、現行タイヤと同等の性能を保持するという。これら2つのタイヤは、「2050年には100%持続可能なタイヤを生産する」という目標に向け、同社が2025年までに開発する量産モデルの未来像を示すものだとした。