住友ゴムがナノテラス活用の事例を紹介  仙台市主催のオンライン講演会で

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同社の高性能タイヤ「ENASAVE(エナセーブ)」シリーズから、このほど日産セレナe-POWERに新車装着された「ENASAVE EC350+」
同社の高性能タイヤ「ENASAVE(エナセーブ)」シリーズから、このほど日産セレナe-POWERに新車装着された「ENASAVE EC350+」

 「Nano Terasu」(ナノテラス)の愛称で知られる、宮城県仙台市の次世代放射光施設。このナノテラスのある仙台市でこのほど、G7仙台科学技術大臣会合が開かれた。それを契機に、仙台市はオンライン講演会「放射光で広がる未来のモノづくり」を開催。ナノテラスを活用する企業として住友ゴム工業・分析センターの間下亮氏が「放射光活用事例」をテーマに講演を行った。

 間下氏は、タイヤに求められる性能を向上させるには複雑なゴムの構造や現象を正確に理解する必要があると指摘。それを〝見える化〟するナノテラスの活用が、タイヤ開発において困難な課題の解決に繋がるとする。

 今回、ナノテラスの解析手法と高速撮影システムを組み合わせることで、放射光設備スプリング8では観察できなかった現象を可視化することに成功したという。今後も放射光設備を活用することで知見を蓄積し高性能タイヤの開発に取り組み続けるとし、間下氏は講演を結んだ。


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