住友ゴム工業の2023年12月期第1四半期、事業利益が前年下回る

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カテゴリー: ニュース

第2四半期業績・通期業績の予想では利益面を上方修正

 住友ゴム工業の第1四半期業績は、売上収益が2767億61百万円で前年同期比10.5%増、事業利益は79億76百万円で46.1%減。タイヤ事業は売上収益9.0%増の2297億92百万円、事業利益は81.5%減の19億34百万円の増収減益だった。

高性能タイヤ「ENASAVE(エナセーブ) EC350+」
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 国内新車用タイヤは半導体不足など自動車メーカーの減産の影響を受け低調に推移した。ただ足元の販売状況は前年同期を上回るなど回復傾向が見られる。国内市販用タイヤは冬タイヤのプレミアム商品の販売が前年同期を上回ったが、全体としての販売は前年同期から微減となった。海外新車用タイヤは新型コロナの影響で大きく落ち込んだ前年同期よりも販売が回復し、前年同期を若干上回った。海外市販用タイヤはアジア・大洋州地域において中国でゼロコロナ政策が撤廃されたこともあり販売が徐々に回復したものの、前年同期を下回った。

 

 なお同社は第2四半期業績と通期業績の予想を修正した。第2四半期の累計期間、売上収益で想定よりも半導体不足による自動車メーカーの減産基調が継続した影響などにより前回発表予想を下回る見込み。一方、利益面では海上輸送コストや原材料価格の高騰影響の緩和などが寄与し、事業利益、営業利益、四半期利益のいずれも前回発表を上回る見込み。

 第2四半期累計連結業績では売上収益を5500億円(前回予想5700億円)へと下方修正したが、事業利益120億円(同70億円)、営業利益110億円(同50億円)、四半期利益65億円(同10億円)と大幅に上方修正。

 通期連結業績も売上収益1兆1600億円(同1兆2000億円)、事業利益440億円(同350億円)、営業利益345億円(同300億円)、四半期利益210億円(同180億円)の減収増益で修正した。


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