4月の市販用タイヤ販売は前年実績割れ。新車用は回復基調を維持

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カテゴリー: ニュース

JATMA調べ。第1四半期累計の生産・出荷・在庫実績も公表

4月の市販用タイヤと新車用タイヤの販売実績
4月の市販用タイヤと新車用タイヤの販売実績

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)は16日、4月の市販用タイヤと新車用タイヤの販売実績を明らかにした。市販用タイヤ販売本数は四輪車合計478万8千本で、前年同期に比べ4.5%減少した。4月からの市販用タイヤ価格の値上げを前に市場で仮需が発生し、4月実績にはその反動が表れたとみられる。

 市販用タイヤ販売本数は、乗用車用356万1千本(前年同期2.9%減)、小形トラック用91万3千本(同9.7%減)、トラック・バス用タイヤ31万4千本(同5.4%減)と、3ジャンルいずれも前年実績を割り込んだ。建設車両用6千本(同14.3%減)、産業車両用3万4千本(同20.9%減)と、ともに二桁減。農機用と二輪車用を合わせた市販用タイヤ合計の販売本数は493万5千本と前年同期5.2%減となった。

 それに対し新車用タイヤは、新車市場での販売回復を受け順調な推移をみせた。中でも乗用車用は264万7千本(同21.3%増)と3月に続き2割増の勢いを維持した。

 小形トラック用は41万本(同2.6%減)と前年実績に届かなかったものの、トラック・バス用タイヤ9万6千本(同11.6%増)、四輪車合計315万3千本で前年同期に対し17.2%増加した。建設車両用9千本(同12.5%増)、産業車両用1万2千本(同33.3%減)、新車用タイヤ合計の販売本数は330万本、前年同期16.4%増となった。

 

 JATMAはまた、2023年1月〜3月累計の自動車タイヤ・チューブの生産・出荷・工場在庫実績をまとめた。乗用車用をはじめ小形トラック用、トラック・バス用、建設車両用、産業車両用に加え、その他タイヤを合計した自動車タイヤ・チューブの生産は本数で3291万5千本、ゴム量で24万4332トンだった。前年実績と比べ本数・ゴム量ともに2.8%減少となった。

 出荷は国内が本数2353万5千本(同1.2%増)・ゴム量12万291トン(同横ばい)、輸出は995万2千本(同10.3%減)・12万7450トン(同5.8%減)。工場在庫は472万6千本(同10.6%減)・3万3325トン(同10・8%減)。

 また財務省輸入実績による同期累計のタイヤ輸入数量は、乗用車用タイヤ615万4千本、その他タイヤ164万4千本の合計779万8千本で、前年同期比8.4%増加した。


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