「変化に柔軟に対応を」日本ゴム工業会・清水会長が幹事会で所感

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カテゴリー: ニュース

南雲忠信氏らの叙勲で記念品を贈呈

清水隆史会長(TOYO TIRE社長&CEO)
清水隆史会長(TOYO TIRE社長&CEO)

 日本ゴム工業会は2日、第29回幹事会ならびに懇親会を都内で開催した。議案として、ゴム製品の生産及び輸出入概況報告、最近の資材動向などの報告がなされ、全て了承された。また令和4年秋に旭日重光章を受章した横浜ゴム相談役で元社長の南雲忠信氏=写真下・左=、令和5年春に旭日単光章を受章した尾高ゴム工業会長で前社長の東山邦裕氏(氏野孝二同社社長が代理出席=写真下・右=)に対し、同会から叙勲の記念品が贈呈された。

 

南雲忠信氏(左)と氏野孝二社長(右)
南雲忠信氏(左)と氏野孝二社長(右)

 会の冒頭で、清水隆史会長(TOYO TIRE社長&CEO=写真上=)は、この1年の振り返りと新年度の展望について、次のように挨拶した。

 「私が会長に就任して早1年が経ったが、コロナ禍からの回復とロシアのウクライナ侵略に端を発した資源高騰、サプライチェーンの途絶など混乱の1年だったと言える。

 ゴム製品の製造業と関連の深い自動車生産は半導体、部材不足等が緩和して、統計的には前年を上回っているものの、本格的な回復までには至っていない状況だ。

 国内のゴム製品は出荷金額においては昨年に引き続き前年水準を上回っているが、生産量で見るとタイヤやベルトなど主要製品で前年を下回るものも少なくない。原材料価格の高止まり、運送費の高騰、人手不足、人件費の高騰、業種によっては大幅な円安など収益を圧迫する要因が多くあり、対応すべき課題も山積している。

 自動車業界の100年に一度と言われる大変革やSDGsへの対応は、ゴム産業としても最優先されるべき事項だと考えている。モノづくりを基本において、自らの足元をしっかり固めた上で、新たなトレンドも受け入れ、変化に柔軟に対応していくことも必要になるだろう。皆様からのご協力を引き続きお願いしていきたい」


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