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日本ゼオンが中計「STAGE30」第2フェーズ発表

ゼオン新中計 第2フェーズの全体像
ゼオン新中計 第2フェーズの全体像

 日本ゼオンは7日、2023~2026年度中期経営計画説明会をオンラインで行った。

 田中公章社長が中期経営計画「STAGE30」における2019年~2022年度までの第1フェーズを総括。2023年から2026年度までの第2フェーズの目標値、さらに第4フェーズにあたる2030年までの展望を詳述した。

 第1フェーズの総括としては、22年度のCO2排出量削減率が19年度対比で約11%(見込)減となったことに加え、既存事業、新規事業等の進捗状況を報告。22年度の売上高3886億円、営業利益272億円、既存事業ROICは6.6%、新規事業売上高21億円増を計上した。

ゼオン新中計 財務戦略 業績目標
ゼオン新中計 財務戦略 業績目標

 第2フェーズでは最終年度である26年度で売上高5100億円、営業利益580億円、既存事業ROIC9%、新規事業売上高160億円増を目指すとした。

 26年度の目標値のうちエラストマー素材事業について、田中社長は「強い事業を磨き上げ、確実に実践していくことで採算性を改善していく」とし、資本効率性を重視しつつ構造改革も推進していくことを掲げた。さらに同事業とともに高機能材料事業の生産向上の両輪で、「既存事業を『磨き上げる』」と定めた。

 また、前期中期計画で掲げた全体戦略に加え、第2フェーズで新たに位置付けた「経営基盤を『磨き上げる』」では、第1フェーズで進めた社内制度や環境整備とともにコーポレートガバナンス強化や管理職の人材育成、高度な財務マネジメントなどを基盤として推進していくとした。


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