3日、2023年上期の国内新車販売台数が発表された。
1〜6月累計の新車販売台数(登録車)は245万600台で、前年同期比17.5%増。半導体不足や部品不足により生産台数が減少した前年実績から回復したものの、新型コロナウイルス流行前の19年上期実績約275万台には届かなかった。
〈別表1〉の日本自動車販売協会連合(自販連)によると、上期は普通乗用車の販売台数が90万台、前年比35.9%増と大きく伸長した。小型乗用車は46万7千台、同4.4%増。
〈別表2〉、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)では、新車販売台数88万6千台、同10.7%増で、上期としては2年ぶりのプラス実績となった。乗用車が67万8千台で、同12.8%増となり、同じく2年ぶり増加した。
また自販連、全軽自協ともに、2023年上期のブランド通称名別販売台数ランキングを明らかにした。普通車のランキング上位10車は〈別表3〉、軽自動車の上位10車は〈別表4〉の通り。
一方、自動車市場で著しい成長を示すSUVについて、自販連はRVタイプ別販売台数として上期実績をまとめている。
それによると、ステーションワゴンは8万2千台(前年比1.2%増)、1BOXワゴン6千台(同30.3%増)、SUV45万9千台(同39.8%増)、セミキャブワゴン37万8千台(同26.8%増)で、合計92万7千台。これは前年上期実績71万3千台と比べ29.9%増の大幅な増加を示す。
前年比4割アップと好調を維持するSUVが自動車市場全体を力強くけん引していることがこの統計でも明らかで、下期以後もその勢いが続くことが期待される。