生産本数はほぼ前年並み。出荷は国内が前年上回るも輸出はダウン
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は1日、23年上期(1月−6月)自動車タイヤ・チューブの生産・出荷・在庫実績に関する統計データをまとめた。それによると、上期累計の自動車タイヤ・チューブ生産実績は本数で6561万2千本、ゴム量で48万8559トンとなり、本数で対前年比0.8%減、ゴム量で同2.9%減と、前年同期の実績に届かなかった。
23年上期累計の自動車タイヤ・チューブ生産実績と国内出荷、輸出出荷、工場在庫の実績は〈別表〉の通り。
生産実績、国内出荷、輸出出荷についてトラック・バス用、小形トラック用、乗用車用の3品種別で見ると、生産実績はトラック・バス用が本数で対前年比7.1%減、ゴム量で同9.1%減。小形トラック用は本数で同4.2%減、ゴム量で同4.4%減。乗用車用は本数で同1.2%増、ゴム量で同0.8%増だった。
国内出荷はトラック・バス用が本数で同1.2%増、ゴム量で同1.0%増。小形トラック用は本数で同2.2%減、ゴム量で同0.5%増。乗用車用は本数で同5.3%増、ゴム量で7.4%増と、前年実績を上回った。
このような国内出荷実績に対し、輸出出荷実績は3品種いずれも前年実績に対し10%以上減少した。トラック・バス用は本数で同17.4%減、ゴム量で同19.1%減。小形トラック用は本数・ゴム量ともに同14.7%減。乗用車用は本数で同10.9%減、ゴム量で同10.6%減。
また財務省貿易統計による上期累計の輸出実績は28億2338万7千ドルで、対前年比4.9%増だった。ただ本数では2030万4千本で、同13.3%減、製品重量54万5599.7トンで同9.1%減と、前年実績を割り込んだ。
一方、上期累計の輸入実績は882億282万3千円、同23.8%増の大幅な増加を示した。本数では乗用車用1259万7千本、同20.4%増、商用車用・モーターサイクル用・その他タイヤ323万6千本、同4.3%減、合計1583万3千本、同14.4%増。なお製品重量14万7574.3トン、同10・6%増だった。