売上収益4432億円。過去最高を記録。通期1兆円の大台へ

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横浜ゴム23年12月期第2四半期

山石昌孝社長=横浜ゴム提供=
山石昌孝社長=横浜ゴム提供=

 10日発表した横浜ゴムの23年12月期第2四半期連結業績は、上期累計で売上収益が前年同期比13.2%増の4432億円で過去最高を記録した。事業利益は同7.8%減、営業利益は同4.6%増、当期四半期利益は同18.8%増。

 事業セグメント別では、上期累計のタイヤ合計売上収益は同14.1%増。内訳はタイヤ2919億円(同11.4%増)、YOHT(ヨコハマ・オフ・ハイウェイ・タイヤズ、旧ATG)671億円(同15.2%減)、Y−TWS(旧トレルボルグ)305億円。タイヤ合計の事業利益同13.0%減。内訳はタイヤ155億円(同8.5%増)、YOHT84億円(同30.1%減)、Y−TWS損失10億円。

 タイヤは原材料価格やエネルギー費の高騰、販管費・一般管理費の増加、OHT販売減などの影響があったものの、高付加価値商品の拡販やミックス改善、値上げなどで増収増益。為替円安も寄与した。

 新車用タイヤの売上収益は中国での日系自動車メーカーの販売不振による影響があったが、国内や北米で好調に推移。市販用タイヤは高付加価値商品の販売が好調で前年同期を上回った。

 OHTの販売は減少したが、5月に買収完了したY−TWSの業績が加わったことで、OHT全体の売上収益は前年同期を大きく上回った。

 なお、この日発表した第2四半期連結業績は、5月に公表した予想値から差異が生じたという。これは海上運賃をはじめとした経費削減の効果、為替が想定よりも円安に推移したことによる。また当期利益は有休資産の売却や米国タイヤ卸売子会社の譲渡などで予想を上回る増益となった。

 配当金についても、5月予想では中間配当金で1株あたり33円を計画したが、今回34円へと修正した。

 23年12月期通期の連結業績は5月に発表した予想から変更しない。期末配当金も1株あたり34円を据え置き、年間配当金は1株あたり68円となる予定。


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