ピレリはこのほど、プレミアム＆プレステージSUV専用のオールシーズンタイヤ新商品「Scorpion（スコーピオン） MS」＝写真上＝を発売した。
新商品は「Scorpion Verde（ヴェルデ） All Season」「Scorpion Zero All Season」の後継品。ピレリのエコ・セーフティ・デザイン哲学に基づき開発した。
ウェットやドライなど、さまざまな路面コンディションで優れたグリップ性能を向上し、転がり抵抗を従来モデルよりも低減した。
また「Scorpion MS」はSUV専用タイヤとして、軽いオフロード走行や雪道走行も想定して設計。オールシーズンに対応するため、コンパウンドのポリマーと特殊樹脂を新配合し、グリップ性能とウェット＆ドライブレーキング性能を向上した。
トレッドパターン設計ではサイプを雪上性能に最適化し配置。カスタマイズされたピッチ配列、特殊な間隔と傾斜のメイングルーブ、シングルプライ・カーカスにより静粛性と快適性を向上。従来の「Scorpion Verde All Season」に比べノイズを25%低減した。
なお、「Scorpion MS」は自動車メーカーからの要望に応じ、モデルごとにピレリの主要なスペシャリティ技術を搭載した。なかでも電気自動車（EV）やプラグイン・ハイブリッド車向けにElectテクノロジーが採用。マセラティの新型SUV、グレカーレのEV仕様であるフォルゴーレへの新車装着＝写真下＝はその一例で、同車用「Scorpion MS」のフロント／リア255/50R19サイズ、フロント255/45R20サイズ、リア295/40R20サイズにElectマーキングが刻印された。