TOYO TIREと国内販売子会社であるトーヨータイヤジャパン(以下TTJ)は12~13日の2日間、愛知県で「第4回TOYO TIRES トラック・バスタイヤ作業コンテスト」を開催した。
同コンテストは2018年に始まり、コロナによる開催中止を挟み、今回で4回目。今年は自主系販売代理店から3名、TTJより9名の12名が参加。12日は筆記テストでサービスマニュアル+時事情報から出題(100点満点)。13日は実技テストで、大型トラクターヘッドを対象とし左リア内側のパンク修理で来店という仮定のもと行われた(200点満点)。
TOYO TIREの網崎晋平アジア・オセアニア営業本部長は「モビリティー産業の一角を担うタイヤメーカーとして、タイヤを開発・製造・販売する事業活動にとどまらず、使用する皆様の安全をしっかりと考えて様々なメッセージを届けることが大切」と挨拶。今回のコンテストについて「タイヤの交換作業でお客様の安全運行に寄与すべく研鑽し、技術を競い高め合うなかで、意識と技術向上を目指した取り組みだ」とした。
TTJの山邊憲一代表取締役社長も「この業界でメンテナンス作業が非常に大切になっていくところで、人材の育成という目的を達成するためにこういったコンテストはまことに有意義である。今後も枠を広げ、関わる人を少しでも多くしながら規模を広げていきたい」と、開催意義を強調した。
みよし市の中部トラック総合研修センターを会場とした実技テストが報道関係者に公開された。
記者から感想を尋ねられた2名の参加選手は「テストという環境のため大声で確認しながら進めることに慣れていなかった」「お客様対応が現場では少なかった」と答えた。また「結果は別として、他の人の技術をいろいろ見られる点や、無言ではなく声出しだったので、声出しの重要性も改めて認識できた」とも語った。
2名の選手が共通して心がけた点は「スピードも大事だが、安全最優先」ということだった。
なお、コンテストの審査ポイントは「正しい作業・適切な報告書作成・不良原因予見」の習得度合と、TOYO TIRE作業標準に沿った「安全かつ正確な作業」の遂行度合による。特に車輪脱落事故防止を徹底するための作業は最重要項目となった。
最優秀賞は総合得点287点獲得のTTJ東日本販売統括部福島販売部の相楽宏樹氏。優秀賞は同群馬販売部の伊藤忠男氏。両氏は三つ星のサービスマスターに認定された。また同東京販売部の町田和浩氏が二つ星のサービスエキスパートに認定された。