〝お肌も運転も美しく〟をテーマに OKISHUが女性ドライバーに向けて
住友ゴムが協賛しタイヤ点検の重要性を訴求
カーライフ・エッセイストの吉田由美氏とカーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子氏が共同主宰する「OKISHU」は9月23日、神奈川県横浜市のマツダR&Dセンター横浜で、「今日からできる交通安全」プロジェクトのイベントを開催した。このプロジェクトにマツダが会場を提供し、住友ゴム工業が協賛。タイヤの空気圧測定体験など、交通安全のための実践レクチャーを行った。友人同士や親子連れなど、女性を中心に約20名が参加した。
OKISHUは女性視点からクルマ社会を応援する活動の一環である「クルマ業界女子部」が前身。ペダル踏み間違いなど誤操作による事故が増えるなか、「運転時の靴選びの大切さを考えてもらうこと、オシャレを楽しみたい女性たちに対して運転に適した靴を車内に常備しておくこと(置きシューズ)で、より安全確実なドライブをしてもらいたい」との願いから生まれたプロジェクトだ。
「今日からできる交通安全活動推進部」との共催による今回のイベントは、『お肌も運転も美しく』がテーマ。「知ってて得する・知ってると安心」と題したクイズトリビア形式で、クルマに関する情報を発信した。
また、セーフティードライビングインストラクターの戎南子氏が『重要性はわかるけどどうするの? やってみようタイヤチェック』と銘打ち講習。タイヤの空気圧測定方法をレクチャーし、参加者が実際に測定した。また、タイヤの「スリップサイン」について認知度は低いようで、「ほぼ初耳」といった面持ちで耳を傾ける参加者の姿が多く見られた。
さらに実践レクチャーでは、マツダのハイブリッドSUV「MX-30」と3列シートのクロスオーバーSUV「CX-8」によるドライビングポジションの違いを体感し、縦列駐車の実習を行った。
OKISHUの吉田氏は「安全運転をする上で重要な要素は感情のコントロール」と指摘。それはドライビングポジションにも大いに関係があるという。運転中のイラつきが負の連鎖になって事故につながる危険性を示唆し、それを防ぐためのアンガーマネジメントには適切なドライビングポジションが有効だと話す。
吉田氏によると、そのポジションも「わずか5度で変わってくる」そうだ。そういった点を意識しシートに乗り込んだ参加者は、アドバイスを受けながら自身の適切なポジションを熱心に探っていた。
講習後のランチタイムでは、料理研究家の関口絢子氏が特別ゲストとして登場。インナービューティースペシャリストでYouTubeチャンネル「WELLNESS KITCHEN」を主宰する関口氏は、肌や料理に関するトークショーを行った。関口氏監修による美肌を作るドリンクや食事を摂りながら、「運転もカラダも美しくなる」情報に参加者は聞き入った。
講習後、参加者に話を聞くと、横浜のタウン情報を見て興味を持ち友人と参加したという女性は「クルマと健康というコラボが斬新だった。ドライビングポジションでは浅く腰掛けがちだったのを矯正してもらい、ハンドルやペダル操作がすごく楽になった。ランチやドリンクもおいしく、楽しいイベントだった」と笑顔で話す。
女性が苦手意識を持ちやすいクルマや運転に関する疑問点を終始和やかな雰囲気で解消し、イベントを通して参加者たちは交通安全の意識をさらに高めたようだった。