日本自動車工業会(以下、自工会)二輪車委員会は13日、都内で「二輪車委員会メンバーと語る、ジャパンモビリティショーと二輪車の未来」と題するメディアミーティングを行った。
自工会副会長兼二輪車委員会の日髙祥博委員長は「7回目となる今回のメディアミーティングは、開幕を控えるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下、JMS)に焦点をあてた。また、モビリティの未来を語るうえで、足元のカーボンニュートラル化についてどう進めていくかは欠かせないテーマだ。自工会は長らくマルチパスウェイの考えを発信し続けている」と挨拶。
その上で二輪車の方向性としては「コミューターと言われる小排気量車は、バッテリーEVへ置き換わっていく可能性が高いと考えられる一方、ツーリングやスポーツ走行を主とする中大型車は、バッテリーの能力やコスト、充電インフラからくるさまざまな課題がある。また内燃機関特有の音や振動といったライダーの感性にかかわる要素はとても重要だと認識する」と指摘。「生まれ変わったJMSに、われわれの思いを込める」と、ショー開催への意気込みを示した。
また、「日本の自動車産業がこれからどう生き残っていくかという課題に、自工会自体も大きな変革の時を迎えている。モビリティショーと銘打ってはいるが、日本の競争力をこれからも維持していく上で、東京モーターショーからJMSは『オールインダストリーショー』として生まれ変わる所存だ。四輪二輪問わず、モビリティの未来について触れる時間をぜひ取っていただきたい」と述べた。