謹んで新春のお慶びを申し上げます
株式会社自動車春秋社
十二支は植物の循環の過程を意味する文字で、12の段階で表現したもの。それが身近な動物にあてはめられるようになったという。
十二支で唯一、空想上のものが龍。今年の干支の「辰」である。それを民俗学の巨人、南方熊楠はどう著したのか。「十二支考」(岩波文庫)を読み返すと、「田原藤太竜宮入りの話」として論を展開している。
龍は想像のいきものだが、洋の東西を問わず、そのイメージが普遍的だからこそ、十二支にあてられたらしい。
一方、十干では「甲」。
甲辰(きのえたつ)の年だ。さて、どのような一年になるのだろうか。十干十二支で言われるように、「成長し勢いを増す」年となることを期待したいものだ。