ブリヂストン、ENLITENを国内市販用タイヤに初搭載
質の高い乗り味を実現
ブリヂストンは、乗用車用プレミアムタイヤ「REGNO GR−XⅢ」(レグノ ジーアール クロススリー)を2月から順次発売する。23日には東京・赤坂プリンスクラシックハウスでメディア向けの新商品発表会を開催。東正浩取締役代表執行役ジョイントグローバルCOO、草野亜希夫常務執行役員製品・生産技術開発管掌、高城知行グローバルマーケティング企画統括部門長、上田達也ブリヂストンタイヤソリューションジャパン専務執行役員タイヤメーケティン具戦略担当が登壇した。
「レグノ GR−XⅢ」は、商品設計基盤技術ENLITEN(エンライトン)を国内市販用乗用車向けタイヤとして初めて搭載した。モノづくり基盤技術「BCMA」と融合し、環境性能と走行性能を高レベルで両立。サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みも進めている。
登壇した東COO=写真中=は新商品の発表に先立ち、令和6年能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表した。24年の事業展望について「新たな中期事業計画(2024−2026)の重要な初年度」とし、「GR−XⅢ」の上市を「中計で掲げた四つのビジネス基本シナリオのなかから『良いタイヤを創る』にフォーカスするもの」と位置付けた。そのうえで東COOは「ENLITENを国内市販用タイヤのフラッグシップブランドである『レグノ』にまっ先に適用し、お客様の多様化するカーライフの実現を支援していく。生まれ変わった『レグノ』の性能と世界観を感じていただきたい」と語った。
「GR−XⅢ」の搭載技術について、草野常務執行役員=写真下・中央=は「新構造『GR−tech Silent』構造、新形状『GR−tech Motion』、新トップゴム『GR−tech Silentゴム』、新パターン『3Dノイズ抑制グルーブ』『シークレットグルーブ』を採用した」と解説。「深みを増した空間品質を実現。WETラベリング全サイズaグレードでウェット性能と低燃費性能を高次元で両立し、磨き抜かれた質の高い乗り味を実現した」と、その性能に強い自信を示した。
高城グローバルマーケティング企画統括部門長=写真下・左=は「ENLITENによる価値創造と商品展開」について述べ、今後ENLITEN搭載商品を新車用・市販用ともに一層の拡大を図る考えを示した。また、上田BTSJ専務執行役員=写真下・右=は「レグノの提供価値とコミュニケーション戦略」のなかで「『GR−XⅢ』はクルマやお客様の価値観の変化にともないタイヤの市場環境の変化に対応すること、新たなユーザーにも受け入れられる性能の拡大を目指した」と語った。