JATMAが賀詞交換会  「モビリティ社会の発展に貢献を」山石会長が抱負述べる

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カテゴリー: ニュース
山石昌孝会長
山石昌孝会長

 【詳報】日本自動車タイヤ協会(JATMA)は18日、ホテルニューオータニで新年賀詞交換会を開催し、関係者が多数出席した。冒頭、山石昌孝会長(横浜ゴム社長)=写真=が挨拶に立った。

 「1月1日に発生しました能登半島地震により犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、災害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます」と述べた後、「勃発から2年が過ぎようとしているロシアによるウクライナ侵攻の戦火は終息の兆しが見えません。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争は激化し、問題の解決はむずかしい状況にあります。アメリカと中国の対立は23年11月の両国首脳による会談を経ても容易に解消するとは思えません。こうしたさまざまな政治上の出来事が、これまでの経済上の流れを逆転させ、世界がブロック経済化する可能性に危惧を抱きます。それでも、困難な隘路を潜り抜け、世界が経済活動の統合という流れに戻ることを期待してやみません」と話した。

 一方で、「どのような世の中であっても自動車は人の根源的な欲求であるモビリティの主役であり、タイヤはこれを支える最重要商品です。自動車を利用する人々の生命を守り、環境負荷を極力軽減することはタイヤが有すべき普遍的な価値です。JATMAはこの普遍的な価値を高い次元で実現させることを通して、モビリティ社会の発展に貢献していきたいと願っています」と力を込めた。

 

 波乱の新年スタート

 

 住友ゴム工業は米国で開催された世界最大級のハイテク技術見本市『CES2024』に「センシングコア」ブースを出展し、9日には山本悟社長がブースに登壇した。その感想を尋ねると、「新技術の発信の場として最高の舞台。センシングコアの機能を拡大していくので、そのパートナー探しも含め、手応えがあった」と、十分な成果を笑顔で語った。

 TOYO TIREの清水隆史社長&CEOは「元日の地震や翌日の飛行機事故には本当に驚いた。被災地が一刻も早く復興し、日本経済が良くなるように願っている」と、被災者に心を寄せた。

 日本ミシュランタイヤの須藤元社長も能登半島地震の犠牲者を悼む。「弊社の社員に人的被害はなかったが、ご実家の家屋が被災した社員もいる。ミシュランとして何かできるか。できるかぎりのことをしていくつもりだ」と語った。

 また、懇親会の席で24年の業界展望について聞くと、「タイヤ業界は自動車産業次第という面がある。為替動向がどう動くかにもよるが、勢いのある自動車分野の状況が今年前半は続くだろうと予想している」、そう笑顔を見せる関係者の姿もあった。


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