「第16回オートモーティブワールド・クルマの先端技術展(主催・RX Japan)」が24~26日、東京ビッグサイトで開催された。「クルマの軽量化技術展」「国際カーエレクトロニクス技術展」など8つの展示会で構成され、「ネプコンジャパン」「ロボテックス」など6つのEXPOも同時開催された。車載ソフト、電動化、自動運転、MaaSなどの最新技術を1650社が出展。「サーキュラーエコノミーを前提としたクルマ作り」「日欧におけるモビリティのデータ連携とデータプラットフォーム戦略」などカンファレンスも170講演行われた。
同イベントの「第15回EV・HV・FCV技術展」には、株式会社モビリティープラス(京都市)が自社ブース=写真上=で電気自動車用急速充電システムの「Q電丸」を小型・軽量化した「Q電丸Ⅱ」を初出展。三輪智信社長に聞いた。
――「Q電丸Ⅱ」のコンセプトは?
三輪 小型化、軽量化がコンセプトです。「Q電丸」はトラックでの使用がベースですが、「普通免許で乗れる車にも装着できないか」というお客様からのお声を多くいただいたので開発に着手しました。250~300キロある急速充電型電源ユニットを80キロまで軽量化できました。これくらい小型化すればハイエースなどのワンボックスカーに搭載可能です。
販売時期は未定ですが、現在開発の終わりの段階まできています。特許申請も済みました。年内に試作品を完成させてお客様にみてもらえるように頑張っています。
三輪社長はこのように述べ、今後の「Q電丸Ⅱ」の市場展開に強い意欲を示した。 (写真中は「Q電丸Ⅱ」の電源ユニット。身長170センチの三輪社長と比べればいかに小型化したかが分かる)
また、「ネプコンジャパン」に日本ゼオンが参加=写真下=。研究開発品である「耐熱・耐圧マイクロ中空粒子」を出展し、実装データを紹介した。