更生タイヤ全国協議会は23年度リトレッド生産実態調査をまとめた。
年間生産量はTB(トラック・バス)127万3千本(前年比3.9%増)、LT(小型トラック)9万7千本(同15.2%増)、ID(産業車両)とOR(建設車両)を含めた合計は137万9千本(同4.2%増)。環境志向の高まりを受け、生産量は安定的に推移した。
分野別ではTBとLTは堅調に推移。リトレッドタイヤ全体としても感染症拡大期の20年度は減少したが、その後順調に回復しコロナ禍前の19年度実績も上回った。
TBリトレッド比率は前年18.0%に対し2ポイントアップの20.0%。TB新品が510万6千本(同8.3%減)、TBリトレッドとの合計が637万9千本。TB新品が前年より46万3千本減少したため、リトレッド比率は上昇した。
TBリトレッド夏タイヤは11R22.5サイズが減少したのに対し、偏平サイズが増加。TBリトレッド冬タイヤは偏平サイズが二桁増加し、4トンサイズも続伸した。夏冬比率は46.5対53.5となり、冬タイヤの増勢が続いている。