全てをあきらめない UHP「イーグルF1 アシメトリック6」
グッドイヤーはこれまでパイオニアとしてリードするオールシーズンタイヤについてユーザーアプローチを強め市場の拡大に努める。また今年は存在感のある商品を市場に積極的に投入し、ブランドの独自性を強く訴求する。今春はサマータイヤの分野のなかでもっとも注力するウルトラハイパフォーマンスタイヤの新商品を上市。さらに、市場で勢いを増す4×4タイヤでも新商品を発売する。グローバルブランドの「EAGLE F1」「WRANGLER」を拡大販売することで、商品ミックスを向上し一層の収益改善を図る。
振り返って
高木祐一郎マーケティング部長「昨年はコロナが落ち着いたこともあり、一般の消費者のみなさまと直接話せるイベントへの参加機会を増やしました。主にアウトドアなど、車を使ってレジャーへ出かけるユーザーが集まるようなイベントを中心に春先から一年を通して積極的に出展をしました。キャンプなどアウトドアレジャーとオールシーズンタイヤの親和性は高く、イベント会場では多くの方にオールシーズンタイヤのお問い合わせをいただきました。
お話したかたの中には『オールシーズンタイヤの購入を検討しているが、店頭よりも気軽に質問ができるし、時間をかけて詳しく説明を聞くこともできたので理解が深まった』とおっしゃるかたもいました。タイヤ購入の事前検討の段階では、タイヤショップに行って店員さんと話をするのは少し敷居が高いのかもしれません。わたくしたちタイヤメーカーとしても冬商戦に向けて、春先から消費者の生の声がたくさん聞けたという意味でも非常に貴重な機会となりました。
昨年は渋谷のスクランブル交差点で大画面ジャックをやりました=写真=。大画面6面にオールシーズンタイヤのCMを流しました。現地に立っていると、信号待ちをされているかたから『オールシーズンタイヤのCMか』と声も聞かれましたので一定の成果はあったと感じています。
また23年7月から大阪でラジオ番組のスポンサーを始めました(FM大阪GOODYEAR ALLSEASON Chill Sound)。東京FMで放送中のGOODYEAR MUSIC AIRSHIPと二つの番組をスポンサーすることで、ドライブをしながらFⅯで音楽を楽しむかたの中で、グッドイヤーブランドへ共感するかたが増えればと思います」
価格改定の影響
高橋悠吾マーケティング部アシスタントマネージャー「ここ数年、タイヤ業界では値上げが続いていましたので、ユーザーのほうも値上げに慣れてしまった印象です。そのため値上げ前の仮需や値上げ後の売り上げ低迷も、以前に比べて限定的になってきています。
販売店さんのほうもあえて値上げ前に駆け込み需要を喚起するという売り方よりもユーザーのタイミングに合わせてしっかり商談しようという傾向にあるようです」
新商品
高木「3月から新商品『EAGLE F1 ASYMMETRIC6(イーグル エフワン アシメトリックシックス)』を発売しました。グッドイヤーの得意とする高付加価値の新商品です。〝Ready for anything〟というコピーが世界統一で使われています。全てにおいて準備万端という意味ですが、日本では〝全てをあきらめない〟という訳をあてました。店頭には販促ツール、HPには動画をアップしています。SNSを使ったキャンペーンも実施予定です。
グッドイヤーは技術力が高く、素晴らしい商品を作っているブランドだということをしっかりとアピールしていきます。消費者のタイヤに対しての考えの変化も感じています。単に『安ければいい』ではなくて『何が自分にあったタイヤなのか』を考えるかたが増えているように感じます。グッドイヤーとしても、ユーザーニーズにあった高性能タイヤとしてこの新商品を販売につなげていきます。
販売計画
イベントでのグッドイヤーのブランド訴求は継続していきます。
特にオールシーズンタイヤに関しては、正確な知識を皆さんお待ちかというと、まだまだです。『言葉は知っているけど…』『冬タイヤ規制はどうなの…』など、よくご存知ないかたはまだまだ多い。そこはこれまで以上に情報やユーザーベネフィットを発信していきたい。VECTORブランドは今年40周年を迎えます。歴史の長さもそうですし、技術や性能面などグッドイヤーのオールシーズンタイヤをどのように差別化していくかという点を意識しながら今後もマーケティング活動をしていきます」
メッセージ
高橋「アシメトリック6という新商品が出ましたのでイーグルシリーズを拡充していく。そして『WRANGLER DURATRAC RT(ラングラー デュラトラック アールティー)』という4×4のタイヤも発売されました。
特徴のある二つのタイヤを主力にしつつ、グッドイヤーの強みでもあるオールシーズンタイヤにも力を入れる。ぜひ販売店のかたがたと一緒になって頑張っていきたい。よろしくお願いします」