コンチネンタルタイヤ・ジャパンはオールシーズンタイヤの新商品「AllSeasonContact2(オールシーズン・コンタクト・ツー)」を2月15日から発売した。発売サイズは15~21インチの49サイズで順次拡大予定。
14日、都内で日本市場でのオールシーズンタイヤの販売戦略と新商品の詳細について報道発表を行った。ヘッド・オブ・マーケティングのフォンローロン・シュ氏は日本市場について「オールシーズンタイヤはこの数年間で着実に拡大したとみている。23年の販売推移量は前年度比25%増と二桁成長を遂げており、市場の成長が急速に進んでいる。今後もその傾向は続くだろう」との見解を述べた。
それを踏まえたうえで「日本のユーザーはコスト削減、保管スペースの節約を訴求点として、オールシーズンタイヤへの関心が高まっている。だが一方で、商品として中途半端で信頼性が低い、摩耗が早く静粛性もないのでは、というイメージがあった」と分析する。
このような市場の特性を背景に、「AllSeasonContact2」はユーザーが求める安全性、環境への影響を最小限に抑える配慮、便利さなど様々な要素をバランスよく取り入れることを設計コンセプトにしたという。一年を通して天候に左右されない、リプレイスメント専用のプレミアムオールシーズンタイヤとして完成した。
オールシーズンタイヤ専用コンパウンド搭載
技術サービス&トレーニングマネジャーの小川直人氏が新商品のタイヤ技術について解説した。
同社が培ってきた夏・冬タイヤの技術をフィードバックして開発した新商品には安全性能、運転の楽しさであるドライビングプレジャー、燃費・ロングライフの三つでメリットがあるという。
異なる五つのコンパウンドを組み合わせた独自の配合技術「チリ・ブレンド・コンパウンド」を採用。寒冷時でのグリップ力と温暖時でのブレーキ性能が向上し、安全で快適な操縦性を実現した。「強みの一つである化学、ケミカルの部分が飛躍的に向上した。ユニークなオールシーズンタイヤ専用コンパウンドの搭載により安全性向上に寄与した」と小川氏は話す。
タイヤデザインには、摩耗しにくいC字型ブロックとオフセット・Vシェイプを配した「アダプティブパターン」を採用。広い接地面を確保し、ロングライフを実現。カーカスとインナーライナーに低ヒステリシスの新素材を使用した「スマート・エナジー・カーカス」により転がり抵抗を低減し燃費性能が向上した。
小川氏は「一番の強みはバランスの良さ。一年を通じて違和感がなく、不安要素がない」と、その性能に強い自信を示す。今後の成長に期待がかかるオールシーズンタイヤ市場に注力し販売に取り組む。